- 四柱推命って良く聞くけど、どんな占いなんだろう…
- 四柱推命の仕組みや命式の見方について知りたい!
- 四柱推命で占いを受けるときに知っておくべき注意点は…?
こんにちは、碕山 六郎(さきやま ろくろう)です。今回は四柱推命とは何かを解説していきます。四柱推命を全く知らない方向けの超入門編。15分くらいで読み終えられるくらいのボリュームにまとめましたので、是非最後までお読みいただければと思います!
四柱推命とは?
四柱推命は陰陽五行思想に基づいた占い
四柱推命は占いの中でも命術に分類される占術で、四柱推命はその名前の通り、「生年月日+生まれた時刻」の4つの要素からその人の運勢や運命をみる占いです。
命術とは…?
生年月日+生まれた時刻を使って、その人の生まれた瞬間からの運命を見ようというもの。
あらゆる占いの基礎であるため、占いでは避けては通れない占術です。
四柱推命の考え方は中国の陰陽五行思想に基づています。
この陰陽五行思想は、陰陽思想と五行思想の2つが組み合わさった思想です。少し簡単に解説していきます。
四柱推命は中国の思想に基づいているとお伝えした通り、もとは数千年前の古代中国で生まれ、政治などの重要な局面で活用されてきました。
日本には江戸時代中頃に伝わったと言われており、現在では沢山の流派が存在しているため、四柱推命といってもさまざまな考え方や解釈の仕方が存在しています。
陰陽五行思想とは?
陰陽五行思想は、この世の全てのものは「木・火・土・金・水」の5つの元素から成り立っていて、さらにそれらは隠と陽という相反する2つの性質でバランスよく成り立っている、という自然哲学の思想です。
陰陽思想はなんとなく想像がつくのではないでしょうか?例えば、太陽と月、裏と表、夏と冬、といったイメージですね。では、五行はどうでしょう?少しこの説明だけですと分かりづらいと思いますので、もう少し解説していきます。
五行には、相生(そうしょう)相剋(そうこく)比和(ひわ)という3つの代表的な関係があります。
- 相生(そうしょう):Aの要素がBの要素を生み出す関係
- 相剋(そうこく):Aの要素がBの要素を打ち消す関係
- 比和(ひわ):同じ要素の組み合わせで、何を生むこともなく、打ち消しもしない関係
ものすごく簡単にまとめると、相生=相性が良い、相剋=相性が良くない、といったイメージです。
ざっくりですが、これが四柱推命のもとの考えとなっている陰陽五行思想となります。
四柱推命はこの陰陽五行思想の性質や特徴をベースに、その人の運勢や運命を鑑定していきます。
では、具体的に陰陽五行思想が四柱推命にどう繋がり、関係しているのでしょうか?
早速、四柱推命の仕組みを解説してきたいと思います。
陰陽五行思想については、下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてお読みいただけるとよりイメージができると思います↓
四柱推命の仕組みを解説
まず、四柱推命では鑑定の流れとして、大きく以下のようなステップを踏んでいきます。
- ステップ1:生年月日+生まれ時間を確認
- ステップ2:生年月日+生まれ時間から命式を作成
- ステップ3:命式から陰陽五行の関係性や性質を推し量る
ここでポイントになるのが、ステップ2の命式作成です。
四柱推命は陰陽五行思想をベースに判断していくとお伝えしましたが、その人がどのような陰陽五行を持っているのかを見るために命式を作成するということです。
では、命式とは一体どういうものなのでしょうか。
四柱推命の命式とは?
命式は生年月日+生まれ時間を干支に直したものです。
例えば、以下のようなものです。
1990年1月6日5時生まれの女性の場合▼
時柱 (じちゅう) | 日柱 (にっちゅう) | 月柱 (げっちゅう) | 年柱 (ねんちゅう) | |
十干(天干) | 辛 | 辛 | 丁 | 己 |
十二支(地支) | 卯 | 未 | 丑 | 己 |
これはかなり簡略化していますが、こういったものを命式と言います。
干支というのは、すでにご存知の「子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)…」という十二支ですが、実は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」ともいわれ、十二支の前には十干というものが付いてきます。
上記の表で言うところの、十干(天干)ですね。
この十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と10個の要素で構成されています。これは今で言う「一・二・三・四・五…」と同じです。
十干と十二支の組み合わせは60通りあります。60歳で還暦を祝うのは、60年で十干十二支を一回りするから、という理由からです。
干支で表せるのは年だけと思いがちですが、実は月・日・時間の単位まで、干支になおして表記することができるのです。
そして、十干十二支にはそれぞれ陰陽五行が当てはめられるため、生年月日+生まれ時間を干支で表すとことができると、その人の持つ陰陽五行から特徴や運勢がわかるようになる、ということですね。
命式の見方を解説
では続いては、命式の見方を簡単にお伝えしていきます。
まず、命式には「年柱・月柱・日柱・時柱」と4つの項目があり、続いて「天干・地支・蔵干・通変星・十二運星」と続きます。
時柱 (じちゅう) | 日柱 (にっちゅう) | 月柱 (げっちゅう) | 年柱 (ねんちゅう) | |
天干 | 丁 | 甲 | 乙 | 癸 |
地支 | 卯 | 寅 | 卯 | 酉 |
通変星 | 傷官 | 劫敗(劫財) | 印綬 | |
十二運 | 帝旺 | 建禄 | 帝旺 | 胎 |
蔵干 | 乙 | 甲 | 乙 | 辛 |
ちなみに、この4柱が四柱推命という名前の所以でもあります。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
基本となる年柱・月柱・日柱・時柱の4つの柱
年柱(ねんちゅう)
年柱が表すのは、自分自身のルーツや人生傾向なといった、人生全体の傾向を表します。
この年柱は特に20歳までの年齢ととても関係が深く、若い頃(初年運)を占う際に見るポイントでもあります。
また、年柱は人間関係では目上の方との関係性を意味するため、年柱が悪い方は早めに独立や自立を考える方が良いという流れになります。
月柱(げっちゅう)
月柱が現すのは、生まれ持った才能や成功運、社会運といったものを表します。
特に20-40歳の青年期と関係が深く、仕事やビジネスでの成功であったり、社会的にこれからどういった転機が訪れるのかといったことが気になる方は見ておきたいポイントです。
また、月柱は人間関係では兄弟や友人、自身がこれから築いていく家庭についても意味します。
日柱(にっちゅう)
日中は命式の中でも特に重要な項目であり、自身そのものを表すと言われています。また妻や夫といったパートナーとの関係性など、プライベートなことも意味します。
年齢としては40~60歳の中年運と関係が深く、月柱の社会運・成功運とはまた異なり、私生活がどれくらい満ち足りたものになるかに関連しています。
生まれ日にあたる部分は、最も個性がでるポイントとも言われています。
時柱(じちゅう)
時柱は人生の成果、健康状態や子供運、仕事の能力といったものを表します。
年齢としては60歳以降の晩年運と関係が深く、人間関係では部下や年下の人との関係を意味しており、もし自分でビジネスをされている方は、後継者といったところも時柱に含まれています。
時柱はこれからの未来というよりも、これまでの結果や成果という意味合いが強く、特に仕事での結果に強い関連を持ちます。
あまり生まれ時間まで把握できているは少ないとは思いますが、詳細に鑑定するにはある方が良いのでぜひ確認してみてください。
知っておきたい天干・地支・蔵干・通変星・十二運星
天干
天干は十干を表したものです。
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10個で表すことができます。
十二支の地支と組み合わせることで、性格の特性などを見ることができます。
地支
地支は十二支で表したものです。
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」と既にご存じのものですね。
これはパッと見た目ではわからない、内面的なところを意味します。
天干と組み合わせることで、より詳細な特徴や性質を捉えていきます。
蔵干
蔵干は地支の中に含まれている十干を表しています。
十干は陰陽五行がはっきりと分かれていますが、十二支に関してははっきりと分かれていません。それは、十二支の中には複数の十干が存在しているためです。
例えば、十二支の「丑(うし)」には、「癸・辛・巳」の3種類の十干が内包されています。
このいくつかある中の一番強く出ているものが「蔵干」に表されています。
この蔵干は季節によっても変わるのがポイント。ただしここはかなり複雑な部分ですので、なんとなくそうなんだ、と理解いただければOKです。
通変星
通変星は日柱の天干が、年柱・月柱・時柱の干とどのような関係であるのかを示しているものとなります。
通変星は「比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬」の10種類があり、自分の生まれ持った強みや才能を表します。
十二運星
日干から見た地支の強弱を表し、「胎・養・長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶」の12種類があります。
この12種類は、人間の誕生から死までを表しています。「衰・病・死・墓・絶」などあまり良い印象を持つ字ではありませんが、命式上は文字通りの意味を持つというわけではありませんので、ご安心ください。
※命式の見方や具体的な内容については、また別記事にて作成予定です!
四柱推命では性格から相性まで幅広く占える
なんとなくもうお分かりかと思いますが、四柱推命では人生全体の傾向といったことだけではなく、性格やパートナーとの相性、ビジネスや社会的成功、さらには職場での人間関係など、さまざまなことを占うことができます。
特に細かい情報も加味して鑑定することができるので、高い精度で占いをすることができるのも、他の占いにはない特徴の1つと言えます。
四柱推命が当たる理由2つ
理由①細かい要素も含めるため、他の人と同じ結果にはならないため
四柱推命では、生年月日と生まれ時間を用いて行うため、基本的に一人ひとり鑑定結果は異なります。
同じ生年月日まではもしかするとあるかもしれませんが、なかなか同じ時間に生まれた、なんてことはありませんよね。
しかも、四柱推命は鑑定結果が100通りや1000通りといったものではなく、数十万とおりに別れるため数え切れません。
そのため、他の星占いと比較しても当たる確率の高い占いとして知られています。
理由②命式の作成は誰が行っても同じになるから
四柱推命で作成する命式は、原則誰が作成しても同じものとなります。
流派によって時間の区切りをどこにおくかで若干ずれることはありますが、ずれるとしてもそのくらいです。
生年月日+生まれ時間を干支に直すところまでは誰が行なっても同じ結果になります。
しかも四柱推命は歴史のある占い手法のため、過去の膨大なデータの蓄積がありますので、結果として鑑定のブレが少ない占術といえます。
四柱推命での注意点2つ
注意点①流派の違いがあるため、解釈が異なることがある
本記事でも少し触れましたが、四柱推命には沢山の流派が存在します。
ですので、それぞれの流派で命式の解釈が変わるため、もしAの占いとBの占いの鑑定結果が異なったとしても、それぞれそういう考え方があるのだな、と認識いただけると良いかと思います。
注意点②生まれ時間を確定させること
四柱推命では生年月日だけでも占いをすることは可能ですが、生まれ時間まで特定できている方が精度は高まります。
そのため、占いの前には自身の生まれ時間をできる限り確定いただける方が良いです。
ご両親に確認されるか、母子手帳が残っていれば確認されてみてください。
まとめ
なんとなくでも、四柱推命がどういった占いかご理解はいただけましたでしょうか?
陰陽五行思想や十干十二支など、普段聞きなれない単語が沢山出てきたかと思いますが、もとをたどれば生年月日+生まれ時間を使ったシンプルな占術です。
四柱推命は命式に出てくる要素や考え方が難しいところはありますが、精度が高く「占いの帝王」とも言われるほど。
ぜひ興味のある方や、もしもっとここが知りたい、この場合はどうなの?ということがあれば、お気軽にLINEからご連絡くださいね。
占い一筋40年。政財界から著名人まで、これまでの鑑定人数は累計約10万人を超える。手法は四柱推命をはじめとし、東洋占術、数秘術、タロットといった、あらゆる占いに精通。
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