占い一筋40年。政財界から著名人まで、これまでの鑑定人数は累計約10万人を超える。手法は四柱推命をはじめとし、東洋占術、数秘術、タロットといった、あらゆる占いに精通。
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四柱推命の通変星「食神」とは
四柱推命の通変星は、日干が他天干に対してどういう関係性かを表しているものです。
通変星には10種類あり、比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬に分類されます。
その中の今回取り上げる「食神」は、上記の通変星の「傷官」と同じグループで、表現の星とされています。
日干(日柱の天干)から生じる五行を表しており、陰陽も同じです。そのため、日干から伝達するものを表しています。
伝達することは表現することでもありますので、芸術方面への適性も意味しています。
また、食神を表すキーワードとして「温厚、おおらか、遊び、食」といったものがあげられます。
- 表現の星
- 日干から伝達するものを表す
- 温厚、おおらか、遊び、食といった特徴を表す
通変星については、詳しく下記の記事で解説していますので、合わせてご確認ください。
四柱推命の食神が意味する性格・適職・恋愛傾向
食神が意味する性格や性質の特徴と傾向
食神の人は、温厚でおおらかな性格の持ち主で、人から好かれやすいタイプです。
食神の名前に「食」と入っているように、食べるには困らないくらいに経済的にも恵まれると言われています。
実際に食との縁も深く、何かと食べることが好きな人が多い傾向にもあります。
また、楽観的で素直ではありますが、その反面でハングリー精神があまりなく、ストイックに自分を追い込んで、何かを成し遂げるのは苦手なタイプです。
ですが、自分が好きでハマるものに対しては、周りも驚くほどの集中力を発揮します。
もう一つ食神の特徴として、何に対してもオープンで隠し事ができない性格があり、人から「秘密にしてね」と言われていたことも、うっかり喋ってしまうようなところがあります。
しかし、食神は基本的に人から好かれ、衣食住にも困らない得な星。ありのままでも幸運が巡ってきます。
- 温厚でおおらかなため、人から好かれやすい
- 食との縁が深く、食べるに困らないくらいに経済的に恵まれる
- 好きなことにハマると、周りも驚くほどの集中力を発揮
食神が意味する仕事や適職の傾向
食神は自分で独立起業するよりも、組織の中で活躍する資質を持っています。
温厚でおおらかな性格であることからも、人と人との間をうまく取り持つ中間役的な役割を担うことも得意なため、一人で何かを極めるよりも、チームで何かを成し遂げることに関わるのが良いでしょう。
また、自分のためというよりは人のためになることを好む傾向があるので、接客業やサービス業といった、人と直接関わる仕事にも向いているでしょう。
さらに、表現の星というだけあって表現をすることが得意なので、芸能やマスコミ関係も適性があります。
- チームで取り組める職場に属すること
- 人と直接関わるような接客業やサービス業がオススメ
- 芸能やマスコミなど、表現力が必要とされる職業との相性も良い
食神が意味する恋愛や結婚の傾向
食神の人は男性も女性も愛嬌があり、モテるタイプと言えるでしょう。
優しい性格で、楽しいことは何かと共有したいと考えるのが食神の人の特徴です。そのため、パートナーとはとても良い関係性を築けることが多いでしょう。
ですが、食神の人は部屋の片付けが苦手だったりとズボラなところがあるため、パートナーにとってはそれが負担になることもあります。
とはいえ、基本は甘え上手なのでますます相手を引き付けることも多く、特に女性は年上の相手との相性が良いでしょう。
食神の人は恋愛と結婚ともに恵まれている傾向が強いと言えます。
- 愛嬌があり人付き合いが上手いためモテるタイプ
- 相手により添えるので、良い関係性を築ける
- 恋愛運・結婚運ともに恵まれている
四柱推命の食神の各柱が意味すること
日柱の食神が意味すること
日柱の通変星は特に恋愛傾向を表し、この位置に食神がある人は、社交的で明るい性格でモテるタイプです。
自分で「そんなことも無いのにな…」という方は、周りにパートナーになる可能性のある人があまりいないか、自分の魅力に気付いていないだけかもしれません。
好奇心旺盛で社交的なので、自分と似たようなタイプの人と相性が良いです。
日柱に「劫財」を持っている人は社交的でスマートなので、初対面から好印象を持つことが多いでしょう。また、付き合うにつれて内面に熱いものを秘めていることが分かり、ますます惹かれていくでしょう。
「偏財」または「食神」を持っている相手も包容力があり、一緒にいて楽なタイプで相性が良い星です。
時柱の通変星は、あまり全体の運勢には影響がないため、今回の解説からは省いています。
月柱の食神が意味すること
月柱の通変星は、最も重要で基本的な運命を表します。
月柱の通変星に「食神」を持っている人は、これまで解説してきた内容がそのまま当てはめられるような人です。
温厚でおおらか、何事にも楽観的なので、その場にいるだけで雰囲気を和ます才能の持ち主。
人との関わりを大切にするため、人にも好かれやすく、仕事でもプライベートでも人間関係にはとても恵まれていると言えます。
あまり粘り強くはないため、自分で新しい道を切り開いていくことは苦手ですが、自分が好きでハマったことに対する集中力は人一倍です。
いかに自分の好きなことを仕事にできるかが重要なポイントです。
年柱の食神が意味すること
年柱の通変星は第一印象と先祖や目上の人への印象を表しており、生涯の運命を表します。
この位置に食神がある人の第一印象は、穏やかで優しい人という印象を持たれることが多いでしょう。
上司や目上の人からは、愛嬌があるため可愛がりがいのある部下や後輩という得な星です。
また、食神は衣食住や安定を表す星。年柱に食神がある人は、一生衣食住に困らない運勢の持ち主です。
そのため食神の人は穏やかな人生を送れる可能性が高いですが、ズボラで怠惰なところもあるため要注意。
食神を持つ人は、ありのままでもうまくいくことが多いのですが、時には自分を律していくことも必要です。
今回は命式の「通変星」の項目に「食神」がある方に向けて、四柱推命での食神の意味を解説します。性格や特性、適職や仕事、恋愛や結婚、更には日柱・月柱・年柱に食神がある場合で、それぞれが表す意味も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。